初めてでも安心！ハワイのモノレールの乗り方とholoカードの使い方

2025年7月15日

ハワイのモノレールとはどんな交通機関か、旅行を計画中の方にとっては気になる存在ではないでしょうか。特に、モノレールの乗り方やルート、最新情報を事前に把握しておくことで、スムーズな移動が可能になります。

路線図から見るスカイラインの全体像や、モノレールの料金とお得な支払い方法、さらに今後予定されている路線の拡張や計画段階から見る開発の経緯など、基礎情報を網羅することが重要です。

また、空港から市内へモノレールでアクセスする方法や観光で活用するためのポイントも押さえておくべきです。観光スポットとの接続性やholoカードの使い方と購入方法も含め、モノレールを最大限に活用する方法を丁寧に解説します。

この記事では、モノレールの乗り方と注意点を中心に、ハワイモノレールがもたらす今後の展望まで詳しくご紹介します。

旅行者さん

ハワイにモノレールができたって本当？！

アロハ旅ナビmana

はい、本当ですよ。
ハワイ（オアフ島）では、現在「Skyline（スカイライン）」というモノレールが運行されています。

ハワイモノレールの基本情報と交通網としての特徴
スカイラインの路線図や最新の運行状況
モノレールの乗り方とholoカードの利用方法
今後の拡張計画と観光・通勤への影響

ハワイモノレールの基本概要と魅力

路線図で見るスカイラインの全体像

2023年6月30日に営業運転を始めたハワイのモノレールであるスカイラインは、現在ホノルルを中心に展開されている高架鉄道です。路線図から確認できるように、空港付近から都市部に向かって東西に延びており、今後の延伸によってさらなる利便性が見込まれます。

駅数は段階的に増えており、現行では主要な通勤・通学エリアをカバーする形で運行しています。路線図を活用すれば、目的地へのアクセスのしやすさや観光プランの組み立てにも役立つでしょう。

料金体系と支払い方法のポイント

モノレールの料金は、ハワイの一般的な公共交通機関と同様に均一制が採用されています。holoカードというICカードを利用することで割引が受けられるほか、1日乗車券や月間パスも用意されています。

支払い方法としては、holoカード以外にも現金やモバイル決済が使える駅もありますが、利便性や乗り継ぎのスムーズさを考慮するとholoカードの利用が推奨されます。

以下の料金表は、ハワイのモノレール「スカイライン」およびTheBusに共通するholoカードを利用した際の基本運賃をまとめたものです。

区分	片道運賃	1日パス（1-Day Cap）	月間上限（Monthly Cap）
大人（18歳〜64歳）	3.00ドル	7.50ドル	80.00ドル
ユース（6歳〜17歳）	1.50ドル	3.75ドル	40.00ドル
シニア・障がい者	1.25ドル	3.00ドル	20.00ドル
幼児（5歳以下）	無料（大人1人につき1人）	該当なし	該当なし

大人の通常運賃は片道3ドルで、乗り継ぎも含めて2時間30分以内なら追加料金なし
子ども（6〜17歳）やシニア、高齢者、身体障がい者には割引運賃あり
5歳以下の子どもは大人1人につき1人まで無料
最大課金額（1日の上限）は大人で7.50ドル。holoカードで自動的にカウント
1ヶ月の上限金額（マンスリーパス相当）もあり、継続利用に便利

※ holoカードを使用しない場合は、割引適用外になるほか、乗り継ぎが無料とならないため注意が必要です。

支払い方法としては以下の手段があります

holoカード（推奨）：事前チャージ式ICカードで、1日および月間上限金額の自動適用が可能です。
モバイル決済：Apple PayやGoogle Payなど、駅やバスで利用できる場合があります。
現金：バスでは使用可能ですが、モノレールでは使用できません。

利便性やコストパフォーマンスを考えると、holoカードの利用が最も効率的です。

画像出典：HONOLULU skyline

モノレールのこれからとマナー

モノレール利用時の注意点と基本マナー

ハワイのモノレールを快適に利用するには、基本的なルールやマナーをあらかじめ把握しておくことが大切です。

トイレに関する注意点

駅構内およびモノレール車内にはトイレが設置されていない
乗車前に空港やショッピングセンターなどで事前に済ませておく必要がある

利用マナーと禁止事項

キャリーケースの持ち込みは可能。通路をふさがないよう壁側や足元に置く
混雑時間帯は大型荷物の使用を避けるのが望ましい
一部の駅では階段のみの場合があるため、エレベーターの有無を事前に確認する
大型荷物やベビーカーの持ち込みは可能だが、通路をふさがないように注意
ペットの同伴は原則禁止。小型ペットを完全に閉じたキャリーバッグに入れた場合は持込み可
飲食は禁止。飲み物は蓋つき容器のみ持ち込み可
車椅子利用者や高齢者への配慮を忘れない
音楽プレーヤーや通話は控え、静かな空間を保つ
ホームでは黄色線の内側で待機し、安全を確保する
自転車の持ち込みは原則不可。完全に折りたたんだ状態の折りたたみ自転車に限り乗車可

これらのマナーを守ることで、観光客も地元住民も快適にモノレールを利用できます。

2025年以降の展開と注目ポイント

2025年10月には新たな区間の開通が予定されており、ダニエル・K・イノウエ国際空港からワイキキ方面へのアクセスが改善される見込みです。

具体的には、現在終点となっているハラワ駅からミドルストリート駅（Middle Street Transit Center）までの延長が予定されており、この区間には3つの新駅が追加される計画です。

パールハーバー・ヒッカム駅（Pearl Harbor-Hickam）
ダニエル・K・イノウエ国際空港駅（Airport）
ラグーン・ドライブ駅（Lagoon Drive）

この延長により、空港へのダイレクトアクセスが可能になるほか、将来的にはダウンタウンやアラモアナセンター方面へのさらなる延伸が計画されています。

空港からのアクセスにおける利便性

モノレールはダニエル・K・イノウエ国際空港からのアクセス手段としても有用です。現在は空港から直結する駅が整備されつつあり、到着後すぐに市内へと移動することが可能になります。

タクシーやレンタカーと比べてコストを抑えられるだけでなく、移動時間も予測しやすいため、旅行者にとって利便性の高い選択肢となるでしょう。

今後の拡張計画とその影響

スカイラインは当初より長期的な拡張を視野に入れた計画で設計されており、段階的に市内中心部や住宅地、観光エリアへと延びていく予定です。

第2期のその先、第3期・第4期として、カリヒ（Kalihi）やイヴィレイ（Iwilei）、チャイナタウン（Chinatown）、シビックセンター（Civic Center）、最終的にはアラモアナセンター（Ala Moana Center）までの延伸も計画されています。これらの区間は2031年ごろまでの開業を目指しており、ホノルルの都市部を網羅する交通インフラとしての機能を果たすことが期待されています。

このような段階的な拡張は、観光客だけでなく地元住民の通勤・通学にも大きな影響を与えると考えられ、交通渋滞の緩和や都市機能の向上にも寄与すると見込まれています。

計画段階からはさまざまな議論がありましたが、交通渋滞の解消や環境負荷の軽減を目的とした取り組みとして評価されています。これにより、車に依存せずに移動できる手段として注目が集まっています。

ハワイモノレールがもたらす今後の可能性

ハワイモノレールは、都市の交通インフラとしてだけでなく、持続可能な観光政策の一環としても注目されています。自動車に頼らない移動手段が普及すれば、渋滞や排気ガスによる環境負荷の軽減にもつながります。

さらに、通勤の利便性が向上することで地元経済の活性化も期待されており、地域に根差したインフラとしての役割が今後ますます重要になっていくと考えられます。

現時点でのワイキキへのアクセス事情（2025年10月以降）

モノレールの限界点

スカイラインはまだワイキキには乗り入れていません
- 最終到達駅は2025年10月（予定）時点で「ミドルストリート・トランジットセンター」止まり
- アラモアナセンターまでの延伸は2031年ごろとされています
ワイキキへ行くには、ミドルストリート駅などからバスに乗り換えが必要です
- 乗り換えには時間と手間がかかる
- 荷物が多い場合や初めての旅行者にとってやや複雑