ハワイの心地よい風に吹かれていると、どこからともなく聴こえてくるウクレレやスラックキーギターの音色。あの優しい音に癒やされて「私も楽器を弾いてみたいな」と思ったり、「せっかくハワイに来たんだから、本場のショップを覗いてみたい」と感じたりすることはありませんか?
実はハワイには、プロが通うような老舗から、散歩がてらふらっと立ち寄れるアットホームなお店まで、素敵なギターショップがたくさんあるんです。円安の今でも、日本にはない珍しいモデルや、旅の思い出になる運命の一本に出会えるチャンスは十分にありますよ。
アロハ旅ナビmanaハワイでギターショップ?ってよく聞かれるんですが、実はワイキキやアラモアナ周辺に、観光のついでにふらっと寄れるお店がいくつかあるんです



え〜知らなかった!せっかく行くなら、“ハワイで出会った一本”とか、ロコミュージシャン御用達のお店も覗いてみたいな〜。
- 観光の合間に立ち寄れるホノルル周辺のおすすめ店
- 見るだけでも楽しいヴィンテージやハワイ限定モデル
- 飛行機での持ち帰り方や関税についての正しい知識
- ハワイのギターショップを楽しむための現地マナー


ハワイのギターショップ巡りでおすすめの名店とエリア
ハワイの楽器店は、ただ商品を売る場所というだけでなく、アロハスピリットに溢れた心地よい空間です。まずは、オアフ島・ホノルル周辺で、観光客でも安心して楽しめるおすすめのショップを厳選してご紹介しますね。
ワイキキ近くのEasy Music Centerは在庫が豊富
まず最初にご紹介したいのが、創業80年以上を誇るハワイ最古の楽器店「Easy Music Center(イージー・ミュージック・センター)」です。ここはまさに、ハワイのギター&ウクレレ好きにとっての聖地と言える場所ですね。
場所はホノルルのサウスキング通り。ワイキキから車で10分〜15分ほどとアクセスも良好です。店内に入ると、壁一面にズラリと並んだギターとウクレレの数に圧倒されるはず!
マーチン(Martin)やテイラー(Taylor)といった有名ブランドの品揃えはハワイ最大級で、日本ならショーケースの奥深くに飾られているような高級モデルも、ここでは驚くほどカジュアルに展示されています。
レンタカーで行く場合の注意点
お店のあるサウスキング通り(South King St)は一方通行です。進行方向左手にお店が見えてきますが、通り過ぎてしまわないよう注意してくださいね。敷地内の駐車場が満車の場合は、隣のビルの駐車場も利用可能です(お店でサービスを受けられます)。
中古の掘り出し物はGood Guys Music & Sound
次におすすめなのが、カパフル通りにある「Good Guys Music & Sound(グッド・ガイズ・ミュージック)」です。マラサダで有名なレナーズベーカリーからも近いので、グルメ散策のついでに立ち寄るのもおすすめですよ。
ここの魅力はなんといっても、新品だけでなく「中古(Used)」や「ヴィンテージ」の掘り出し物が多いこと。店内はローカルのミュージシャンたちが集まる溜まり場のような雰囲気で、「ハワイの楽器屋さん」という空気感を肌で感じられます。「これ、昔のモデルだ!」なんて発見やお宝探しを楽しみたい方にはたまらない空間です。
観光ついでに寄れるThe Ukulele Site
もしノースショア方面へドライブする予定があるなら、ハレイワにある「The Ukulele Site(ザ・ウクレレ・サイト)」は外せません。名前はウクレレサイトですが、ギタープレイヤーにもぜひ訪れてほしい名店です。
特に注目なのが「バリトンウクレレ」。ギターと同じチューニングで弾けるため、ギタリストならすぐに演奏を楽しめるんです。ハレイワののんびりした空気に包まれて試奏するのは最高の体験ですよ。
営業日に注意!
The Ukulele Siteは営業日が限られています(2025年現在は水〜土曜日の11:00-17:00など)。せっかく行ったのに閉まっていた…なんてことにならないよう、事前に公式サイトやGoogleマップで最新のスケジュールを確認してから向かいましょうね。
ワイキキ滞在ならUkulele StoreやPuaPua
ギターはメインではないけれど、ハワイならではのウクレレは見てみたい!という方は、ワイキキのど真ん中にあるウクレレ専門店を訪れるのがベストです。


画像出典:筆者mana
特におすすめなのは、ワイキキ・ビーチ・ウォークにある「Ukulele Store(ウクレレ・ストア)」と、シェラトン・ワイキキホテルにある「Ukulele PuaPua(ウクレレ プアプア)」です。どちらも観光客が歩きやすいエリアにあり、日本語対応可能なスタッフがいることが多いので安心です。
どちらも無料レッスンあり!
これらのショップでは、定期的(店舗に問い合わせして下さいね)に無料のウクレレ体験レッスンを開催しています。「触ったこともないけど弾いてみたい」という方は、ぜひお店に立ち寄って時間を聞いてみてくださいね。ギターとはまた違ったハワイの音色に魅了されますよ。
閉店したIsland Guitarsと最新の現地事情
ハワイリピーターの方の中には、アラモアナセンター近くにあった名店「Island Guitars(アイランド・ギターズ)」を探している方もいらっしゃるかもしれません。残念ながら、こちらは2023年に完全閉店してしまいました。
古いガイドブックやブログ記事にはまだ情報が残っていることがありますが、現在は営業していませんので注意してください。「あの素晴らしい品揃えはどこへ?」と思った方は、先ほどご紹介したEasy Music Centerへ足を運んでみてくださいね。今のハワイのハイエンドギター市場は、Easy Music Centerに集約されている印象です。
ハワイアンコアのマーチンなど現地ならではのモデル
ハワイでギターを見るなら、ぜひ注目してほしいのが「ハワイアン・コア(Hawaiian Koa)」を使ったモデルです。コアの木はハワイにしか自生しない希少な樹木で、カラッと乾いた明るい音色と、美しい木目が特徴です。
特に2025年の注目は、Martin社から登場した「O’ahu HG-28」というモデル。かつてのハワイアンブームに敬意を表したデザインで、小ぶりで抱えやすく、サイドとバックにコア材が使われています。「日本で買うより、本場ハワイで選んで持ち帰りたい!」というロマンを叶えてくれる一本です。
試奏や店員さんとの会話を気軽に楽しむコツ
海外の楽器店で試奏するのは緊張するかもしれませんが、ハワイの店員さんはとてもフレンドリー。「Can I try this?(これを弾いてみてもいいですか?)」とひとこと声をかければ、快くOKしてくれます。
買うつもりがなくても、「Just looking(見ているだけです)」と伝えれば無理なセールスをされることもありません。現地の空気に触れながら、憧れのギターをポロロンと爪弾く…そんな贅沢な時間を過ごすだけでも、旅の素晴らしい思い出になりますよ。


ハワイのギターショップで後悔しない購入と持ち帰り方
「運命の一本に出会ってしまった!」そんな時、どうやって日本に持って帰ればいいのか、関税はどうなるのか、不安になりますよね。ここでは、購入を決断する前に知っておきたい、持ち帰りの現実的なルールをお伝えします。
飛行機でのギター持ち込みはJALやANAが安心
ギターを日本へ持ち帰る際、最大のハードルとなるのが飛行機への預け入れです。ギターのハードケースは「3辺の合計が158cm」という一般的な無料手荷物枠を超えてしまうことがほとんどだからです。
そこでおすすめなのが、JAL(日本航空)やANA(全日空)といった日系航空会社です。
| 航空会社 | サイズ規定(3辺合計) | ギター持ち帰りの目安 |
|---|---|---|
| JAL / ANA | 203cm以内まで無料 | 一般的なギターケースなら追加料金なしで預入可能なケースが多い |
| ハワイアン航空など | 157cm以内まで無料 | サイズ超過料金(約$150〜)がかかる可能性が高い |
日系エアラインなら、203cm以内まで無料預け入れの対象になることが多く、ギターを持ち帰るハードルがグッと下がります。ただし、必ず「ハードケース(Hard Case)」に入れて預けるのが鉄則です。ソフトケースでは破損のリスクが高く、航空会社に預かりを断られることもあります。
(出典:JAL国際線 お預けのお手荷物)
帰国時の関税計算と免税範囲を正しく理解する
「海外で買ったものには税金がかかる」というのは聞いたことがあるかもしれませんが、ギターの場合はどうなるのでしょうか?
ギター持ち帰りの税金ポイント
- 関税:ギター自体は基本的に「無税」です。
- 消費税:日本の消費税(10%)がかかります。
- 計算方法:購入価格の「60%」に対して消費税がかかります(個人使用の場合の特例)。
例えば、3,000ドル(1ドル150円換算で45万円)のギターを買ったとしましょう。20万円の免税枠を超えているため、課税対象となります。
計算式はざっくり言うと「(45万円 × 0.6)× 10% = 2万7千円」。帰国時に税関でこの金額を支払うことになります。「意外と安いかも?」と思いませんか?この仕組みを知っていれば、安心して買い物ができますね。


日本との湿度差に注意した保管とメンテナンス
ハワイは湿度が高い島国ですが、帰りの飛行機の貨物室や、冬の日本はとても乾燥しています。この急激な湿度の変化は、木の割れや塗装のヒビ(ウェザーチェック)の原因になります。
持ち帰る際は、ケース内に楽器用の湿度調整剤(「Humidipak」など)を一緒に入れておくことを強くおすすめします。また、気圧の変化でネックに負担がかからないよう、弦を少し(半音〜1音程度)緩めてからケースにしまいましょう。
円安でも現地で買う価値と自分だけの思い出
何より、「あの時、ハワイのあの店で出会って連れて帰ってきた」というストーリーは、通販では絶対に手に入りません。そのギターを弾くたびにハワイの風や旅の楽しさを思い出せるなんて、とっても素敵だと思いませんか?
ハワイのギターショップ体験で旅を締めくくる
ギターを買うつもりがなくても、ハワイのギターショップは「音楽好きのための観光スポット」として、ぜひ一度のぞいてみてほしい場所です。アロハシャツを着た店員さんと「いい音だね!」なんて笑い合う時間は、きっとハワイ旅行の中でも特別な思い出になるはず。
この記事を参考に、あなたもハワイで素敵な音楽との出会いを楽しんでくださいね。それでは、安心して準備を進めましょうね。楽しいハワイ旅行になりますように!マハロ!











