アメリカへの渡航を計画中の方にとって、見逃せない重要な情報が入ってきました。この記事では、2025年秋からのESTAの値上げを解説します。
多くの方が、「ESTAの費用は2025年いつから?」また、「ESTAの最新の料金はいくらですか?」と気になっていることでしょう。この記事ではインターネット上で見かける「高額請求?ESTAの 139ドルの正体」についても触れ、安心して手続きを進めるための情報を提供します。
ESTA申請の基本的な流れも併せて確認し、最終的に値上げ前に申請するのが賢明ですという観点から、いつまでに行動すべきかを具体的にお伝えします。

ESTAが値上げって本当なの?



値上げについて知っておきたいことなど
いつから?値段は?の疑問をまとめていきますね。
- ESTAの新旧料金と値上げの具体的な時期
- 申請料金の内訳や消費税の有無といった詳細
- 公式サイトと間違いやすい申請代行サイトの実態
- 値上げ前に申請を済ませるべき理由と最適なタイミング


2025年秋からのESTA値上げを解説
結論:ESTAの申請料は値上げされます
アメリカへの渡航に必要な電子渡航認証システム(ESTA)の申請料金が、2025年10月1日をもって値上げされることが正式に決定しました。これは、アメリカ合衆国国土安全保障省(DHS)によるもので、関連法規の改定に伴う措置です。
この変更は、ESTAの運営維持費や、アメリカの観光促進を目的とした「Brand USA」プログラムの資金調達などを目的としています。今回の決定により、渡航者一人あたりの費用負担が増加することは避けられません。
そのため、近い将来にアメリカへの旅行や出張を少しでも考えている方は、この制度変更を正確に理解し、早めに対応を検討することが求められます。
ESTAの値上げ費用はいくらですか?
2025年10月1日以降、ESTAの申請料金は現在の21ドルから40ドルへと大幅に引き上げられます。これは約90%という大幅な増額となり、渡航者にとっては大きな負担増と言えるでしょう。
新しい料金の内訳は、ESTAシステムの運営・維持管理に充てられる「運営費」が4ドル、そしてアメリカの観光振興を目的とする「観光促進費」が36ドルとなります。今回の値上げは、主にこの観光促進費の増額によるものです。
新旧の料金体系を比較すると、以下のようになります。
項目 | 現行料金(~2025年9月30日) | 新料金(2025年10月1日~) |
運営費 | $4 | $4 |
観光促進費 | $17 | $36 |
合計金額 | $21 | $40 |
このように、特に家族やグループで渡航する場合、その総額は決して無視できない金額になります。


ESTAの最新の料金はいくらですか?
前述の通り、2025年9月30日までに申請する場合のESTAの最新料金は、一人あたり21ドルです。この料金は、2022年5月26日から適用されているものです。
この21ドルの内訳は、システムの運営費として4ドル、観光促進費として17ドルで構成されています。値上げが実施されるまでは、この料金で申請が可能です。
ESTAは一度承認されると2年間有効(ただし、パスポートの有効期限が2年未満の場合はその期限まで)です。したがって、2025年9月30日までに申請・承認されれば、その後2年間は追加料金なしで渡航認証が有効となります。
21ドルは日本円でいくら?
ESTAの申請料金は米ドルで設定されているため、日本円での支払額は決済時の為替レートによって変動します。固定された金額ではありませんので注意が必要です。
例えば、為替レートが1ドル=150円の場合、21ドルは約3,150円になります。もし円安が進み1ドル=160円になれば、支払額は約3,360円に上昇します。
クレジットカードの海外利用手数料
実際にクレジットカードで支払う際には、カード会社が定める為替レートが適用されるほか、別途「海外利用手数料」として1.6%~2.5%程度が上乗せされるのが一般的です。
このため、最終的な日本円での請求額は、単純に為替レートを掛けた金額よりも少し高くなることを念頭に置いておきましょう。
以前のエスタ申請料は14ドルだった?
はい、その通りです。2022年5月25日までは、ESTAの申請料金は14ドルでした。ESTAの料金はこれまでにも改定されており、14ドルが長く続いた期間として記憶している方も多いかもしれません。
当時の14ドルの内訳は、運営費が4ドル、観光促進費が10ドルでした。2022年の改定で観光促進費が17ドルに引き上げられ、合計21ドルとなった経緯があります。そして今回、2025年の改定で観光促進費がさらに36ドルへと大幅に増額されることになりました。



このように、ESTAの料金はこれまで段階的に引き上げられてきた歴史があり、今後も情勢に応じて変更される可能性は否定できません。


ESTAの値上げ前に知っておきたいこと
ESTA申請料金の内訳はどうなってる?
ESTAの申請料金は、2つの異なる目的を持つ費用から構成されています。その内訳を理解することで、なぜ料金が必要なのかが明確になります。
運営費(Operational Fee)
一つは、ESTAシステム自体の運営、維持、そして改善のために充てられる費用です。これはアメリカ税関・国境警備局(CBP)が管理しており、申請者の情報を審査するシステムのセキュリティ維持や機能向上などに使われます。この運営費は、現行・新料金ともに4ドルで変更はありません。
観光促進費(Travel Promotion Fee)
もう一つが、アメリカの観光を世界にPRするために使われる費用です。この費用は「Brand USA」という組織の活動資金となり、アメリカの魅力を伝え、海外からの旅行者を増やすためのマーケティング活動などに活用されます。今回の値上げは、この観光促進費が17ドルから36ドルへと大幅に増額されることが主な要因です。
ESTA申請料は課税?非課税?
ESTAの申請料は、日本の消費税のような「税金」とは性質が異なります。これは、アメリカ政府に対して支払う「行政手数料」や「許認可手数料」といった位置づけです。
会計上の厳密な区分では「不課税取引」に該当します。これは、税金の対象となる取引そのものではない、という意味合いです。
したがって、申請者が「ESTA税」のような税金を納めているわけではありません。あくまで、電子渡航認証というサービスを受けるための対価として支払う手数料であると理解しておくと良いでしょう。
ESTA申請料金に消費税はかかる?
結論から言うと、ESTAの申請料金に日本の消費税はかかりません。日本の消費税は、国内における商品やサービスの提供に対して課される税金です。
ESTAの申請はアメリカ政府に対する手続きであり、国外での取引とみなされるため、日本の消費税の課税対象外となります。これは、申請者が個人であっても法人であっても同様です。
ただし、前述の通り、クレジットカードで決済する際にはカード会社が定める海外利用に関する事務手数料が発生する場合があります。これは消費税とは異なる性質の手数料ですが、最終的な支払額に関わってくる点として覚えておきましょう。
高額請求?ESTAが139ドルの正体
インターネットでESTAを検索すると、公式サイトの21ドル(新料金では40ドル)よりもはるかに高額な料金を請求するウェブサイトが見つかることがあります。例えば「ESTA 139ドル」といった金額は、その典型的な例です。
これらのサイトの多くは、ESTAの「申請代行サービス」を提供している事業者です。彼らは公式サイトに代わって申請手続きを行う対価として、公式料金に自社のサービス手数料を上乗せして請求しています。
申請代行サービスのメリットとデメリット
ESTAの公式申請サイトは日本語に対応しており、手順に沿って入力すれば個人でも十分に申請が可能です。特別な理由がない限り、CBPの公式サイトから直接申請することが最も安全かつ経済的です。


ESTA申請の基本的な流れ


画像出典:アメリカ国土安全保障省(DHS)
ESTAの申請は、すべてオンラインで完結します。渡航が決まったら、出発の72時間前までには申請を済ませておくことが強く推奨されています。以下に、基本的な申請の流れをまとめました。
準備するもの
申請を始める前に、手元に有効なICパスポートと、支払い用のクレジットカード(Visa, MasterCard, American Express, JCBなど)を準備してください。
公式サイトへアクセス
必ずアメリカ国土安全保障省(DHS)の公式サイトにアクセスします。検索エンジンで探す際は、URLが「https://esta.cbp.dhs.gov/」で始まっていることを確認しましょう。
申請情報の入力
サイトの指示に従い、申請者情報(氏名、生年月日、パスポート情報など)、渡航情報、連絡先情報、そしていくつかの適格性に関する質問に回答していきます。入力ミスがないよう、慎重に確認しながら進めてください。
申請料金の支払い
入力が完了したら、クレジットカードで申請料金21ドル(2025年10月1日以降は40ドル)を支払います。
申請状況の確認
支払い後、通常はすぐに申請状況が表示されますが、承認までには最大で72時間かかる場合があります。申請番号を控えておき、後で公式サイトから状況を確認できるようにしておくと安心です。




ESTA値上げ前に申請するのが賢明です
この記事で解説してきた情報を踏まえると、アメリカへの渡航を少しでも検討している方は、値上げ前にESTAを申請しておくのが非常に賢明な選択です。最後に、重要なポイントを箇条書きでまとめます。
- ESTA申請料は2025年10月1日から値上げされる
- 現在の申請料金は一人あたり21ドル
- 2025年10月1日からの新料金は40ドル
- 値上げ率は約90%という大幅な増額
- 申請は2025年9月30日までに済ませるのがお得
- ESTAの有効期間は承認日から原則2年間
- パスポートの有効期限が2年未満の場合はその期限まで有効
- 今申請すれば値上げ後も有効期間内は追加料金不要
- 家族旅行やグループ渡航では値上げの影響がより大きくなる
- 申請料金はシステムの運営費と観光促進費で構成
- 料金に日本の消費税はかからない
- 支払いは米ドル建てのため為替レートにより円貨額は変動する
- 100ドルを超えるような高額請求は申請代行サービスの可能性が高い
- 申請はCBPの公式サイトから直接行うのが最も安全で確実
- 具体的な渡航計画が未定でも早めの申請がおすすめ
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